会社が有給休暇を使わせてくれない【取得は義務です】

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2019年度から、有給休暇を5日間以上の取得することが義務となりました。しかも、違反した会社には罰金が科されます。

働き方改革が進んできましたね。素晴らしい法改正だと思います。

キャリアコンサルタントとしては、とても嬉しく思っていたのですが、とんでもないニュースが飛び込んできました。

悲報!「有給義務化」で中小企業のとんでもない事実が発覚と話題に。労働局に聞いてみた。
4月1日より「働き方改革」の一環として、労働基準法39条の改正が実施される。この改正に、中小企業が「戦々恐々」 ...

「社員に有給休暇を使われると、会社が潰れてしまう!」

そんな時代遅れの主張をする会社があるそうです。

まったく、とんでもない話ですね。

5日間の有給さえ、許せない経営者がいるんだね。そんな会社があることに、ゾッとしちゃうよ。

有給さえとらせてくれない会社は、もはや会社ではない

そもそも有給休暇は、労働者に認められた権利です。

つまり、有給の取得さえ保証してくれない会社は、もはや会社とは呼べません。ただの違法集団です。

日本では、付与された有給休暇はすべて消化させることが望ましいとされています。

しかし、有給をすべて消化するのは、現実的には難しいですよね。

それならば、少しだけでもでいいから確実に有給を取得してもらおうよ、という議論の末に決着したのが、今回義務付けられた「5日間」という日数です。

5日間では少ないなあと思うかもしれませんが、実はすごいことなんです。日本が近代化してからこれまでの間、このような制度はなかったのですから。

この調子で、もっと取得義務日数が増えていくと良いのですが・・・。

たった5日間だけど、日本の歴史を考えるとすごいことなんだね。

有給休暇を使いたがらない日本人

残業したあとの電車

さて、日本人はとにかく休暇を使いたがりません。

なんとなーく、罪悪感があるんですよね。では、海外はどうでしょうか。

エクスペディアジャパンは、毎年、有給休暇の国際比較を調査しています。こちらのグラフが、国ごとの有給休暇の取得状況を示しています。

有給休暇の国際比較

(出典:https://welove.expedia.co.jp/press/40915/)

日本の有給休暇取得率はわずか50%です。ぶっちぎりで最下位です。

なんとも悲しくなる調査結果ですね。

ブラジル、フランス、スペイン、ドイツにいたっては、取得率100%です。調査された19カ国のうち日本は大差をつけて最下位ですから、この異常性がわかると思います。

「こんな状況ではまずい! 国民が休暇をとらなすぎるのは良くない!」と、政府も重い腰を上げ、ついに5日間の取得が義務付けられたのです。

これはすごいことですよ。戦争が終わってから70年、これまで存在しなかった有給休暇の取得義務がついに実現したのです。

これまでモーレツに働いて、働いて、働きまくってきた日本人の労働観がついに変わったということですね。

いや、これはもっと大袈裟に言うと、日本の歴史に残る記念すべき取り組みだと思います。本当に歴史の教科書に載るレベルの大改革なのです。冗談抜きで、それくらいの出来事をわたしたちはいま経験しているわけです。

そんな輝かしい取り組みが始まったというのに、「有給を取得されると会社が潰れちゃう」ですって? 

いい加減にしろ! 働き方改革に水を差すのはやめてくれ。

そもそも、社員が有給を使ったら潰れてしまうような会社なんて、おかしいですよ。そんなの会社ではないですよ。

自由に休むことさえできないなんて、ただの奴隷ですよ。

ブラック企業は、休暇の取得をじゃまをするな

有給休暇に限った話ではありませんが、休みをとらないことで生じるリスクはたくさんあります。

『働き方改革とこれからの時代の労働法』(商事法務、2018年)の第3章を参照・一部引用して、解説します。

心身の健康に悪影響

残業するサラリーマン

言うまでもありませんが、仕事ばかりの人生は苦しいものです。毎日働きっぱなしでは、身も心もボロボロになっていきます。

労働時間が長くなれば、気分も落ち込みます。プライベートも充実しません。そんな人生は、もはや文化的な人生ではありません。奴隷と同じです。

また、長時間労働によって、体を壊してしまうと最悪です。休暇をとれなかったせいで、体を壊してしまえば、それは社会全体の損失になってしまいます。

フルタイム労働が出来ない人が働く機会を奪ってしまう

苦しむサラリーマン

育児や介護をする必要がある場合、どうしても休暇が必要になってきます。

子育てや介護のために有給を取得する人も多いですから、休暇の取得が進まない社会では子育て世代や高齢の家族を持つ人々が働きにくくなってしまうのです。

休暇が取りにくい雰囲気は、今すぐにでもこの国からなくすべきです。

そんな社会は百害あって一利なしです。

労働生産性が向上しない

荒ぶるサラリーマン

周りの人が働いているから休みづらい、という声をよく聞きますよね。

しかし、周りの人に気を使って休めないという程度の業務量なら、結局、休んでいても仕事はそれなりに円滑に回っていたはずです。

つまり、大した仕事もないのにとりあえず出勤しているというケースですね。

休暇を取っても職場の仕事が回っているのなら、無理に出勤する必要はありません。

それならば、どんどん休暇を取得してリフレッシュしてもらったほうが、労働生産性は上がります。

国際的に活躍する人材を国内に確保できなくなる

空を見上げるサラリーマン

休暇が取りにくい社会構造が続く限り、海外の優秀な人材を日本に呼べません。

日本の労働時間は、他の先進国と比べても非常に長いです。しかも国全体で休暇が取りにくい空気があるのですから、もはや外国人は日本で働いてくれません。

これは大きな機会損失となります。

このままでは、優秀な人材が日本から離れていく一方です。

上司が休暇を取らせてくらない国、日本

上司が休暇の取得に協力的

さらに、上司が有給休暇を取得することに協力的であるかについて聞いたところ、「協力的」と回答した日本人は43%と、世界で最も少ない割合になりました。

休み不足を感じにくい上司世代の考え方が職場の協力体制にも影響し、日本人の有休取得率の上昇を阻んでいる一つの理由になっているのかもしれません。

(出典:https://welove.expedia.co.jp/press/40915/)

このグラフも、エクスペディアによる調査結果を示したものです。日本の上司が、休暇を取りにくい雰囲気を出しているのかがよくわかります。

堅物の上司、仕事が趣味の上司、休暇を嫌う上司・・・。あなたの会社にもいませんか?

上司に有給を使いたいって相談したら、嫌な顔されたことがあるよ。

有給休暇を取らせてくれない会社からは、さっさと逃げ出そう

働き方改革は、日本人のライフスタイルを大きく変えるムーブメントです。

それにも関わらず、定められた法律を守らず、社員の人権を踏みにじるブラック企業は後を絶ちません。

働き方改革の波に乗ろうともしない、意地悪な経営者についていく必要はないんですよね。現在は転職市場が活性化しているので、わざわざそんな会社に居座らなくてもいい。

もし、あなたの会社も、有給の取得義務を無視するような会社であれば、転職を考えてみましょう。くだらない企業にあなたの人生が振り回されるのはおかしいですから。

昔は転職が珍しかったけど、最近では転職が普通になってきてるよね。

さっさと損切りしないと、一生後悔するかもしれませんからね。
関連記事:転職は「損切りの速さ」が全て【もっと気軽に、もっと手軽に】

転職するなら絶対に若い方がいい

転職を成功させたサラリーマン

厚生労働省が実施している「転職者実態調査」によれば、転職の結果、年収が増加する割合は40.4%にも及びます。転職者の10人に4人は、年収が増加しているのです。

また、リクルートワークス研究所の全国就業実態パネル調査【http://www.works-i.com/surveys/panel-surveys.html】調査によると、24歳以下で異職種に転職した場合、なんと48.1%の人が年収が10%以上も増加しているそうです。

異職種に転職して、年収が10%以上増加する割合

●24歳以下 :48.1%
●24〜34歳:46.1%
●35〜44歳:38.0%
●45〜54歳:27.6%

出典:『30代の働く地図』(2018年、岩波書店)(リクルートワークス研究所の全国就業実態パネル調査を基に算出)

とりわけ若い世代の場合、年収が300万円から年収400万円に増加したというように、大幅に年収が上がるというケースも珍しくありません。

たとえば、年収が300万円だと貯金もなかなかできませんが、年収が400万円台になれば、かなり余裕が生まれます。

趣味や旅行など、プライベートを充実させることが可能ですし、ちょっとした贅沢が出来るようになります。また、ボーナスを使えば、まとまった金額を貯金にまわすこともできます。

かつては転職というと、なんとなくネガティブなイメージがありましたが、それも昔の話です。現在では、キャリアアップのために転職をする人が増えています。

転職市場は活性化しているが、まだまだ難易度は高い

有給休暇さえ使わせてくれない会社からは、さっさと逃げ出すべき。

ということはご理解いただけたと思います。でも、実は転職って、それほど簡単なものではないのです。

そもそも転職活動は面倒なものです。自分自身の興味や適性を考える必要がありますし、企業との面接だって避けては通れません。

転職サイトから希望する求人を探して、エントリーして、職務経歴書を書いて、企業と日程調整をして、ようやく面接にたどり着けます。

苦労して面接までこぎつけたものの、結果は不採用ということだって珍しくありません。

それだけではなく、四季報を読むなどして情報を集め、企業研究もしないといけませんよね。

しかも働きながら、こういった多くの作業をこなす必要があります。

働きながら転職活動をするというのは、想像以上に面倒で忙しい、ということは覚えておきましょう。

上手に転職することができれば年収の増加につながりますが、転職の難易度はまだまだ高いのが現状なのです。

未経験者がいきなりひとりで転職市場に突撃しても、苦戦するのは目に見えています。

いくら転職市場が活性化しているとはいえ、何の準備もしていない素人が高収入・高待遇の企業から内定をもらうのは、なかなか難しいのです。

転職すれば、年収が上がるケースが多いって聞いたから、ちょっとワクワクしてたのに。現実はやっぱり厳しいんだね。

転職エージェントを使えば、無理なく転職を進めることができる

転職エージェントを味方に付けよう

と、転職の現実をお伝えしてきましたが、

「やっぱり自分には転職なんて無理だ…」「自分にはスキルも実績もないし、転職なんてできるわけがない…」「そもそもブラック企業で働きながら転職なんてできるわけがない…」

なんて思っていませんか?

そんなに悲観的に考えなくても大丈夫です。転職に大事なのは、スキルや実績、学歴や経歴ではありません。

大切なことは「転職のプロ」を味方につけて、戦略的に転職を進めることです。

「転職エージェント」というサービスを利用してみましょう。専門のキャリアドバイザーがあなたの秘書となり、転職活動をサポートしてくれるサービスを「転職エージェント」と呼びます。

●職務経歴書の書き方指導・添削
●面接対策
●面接のフィードバック
●企業との条件調整
●希望企業への推薦
●キャリアカウンセリング
●非公開求人の紹介 など

転職エージェントは、上記のようなサポートを無料で実施してくれます。

とても便利ですよね。しかも無料です。

でもちょっと待って!

「転職エージェントを使っても、絶対に転職が成功するわけじゃないんでしょ?」と思った方もいると思いますが、まさにそのとおりです。

正直なところ、転職エージェントを使ったとしても、100%ホワイト企業から内定を勝ち取れるわけではありません。

エージェントはあなたの転職活動をサポートしてくれる存在に過ぎません。結局、あなたのやる気次第で、転職の成否は決まってくるのです。

しかし、エージェントを利用すれば、面倒な作業をサポートしてもらえますし、的確なアドバイスももらえます。

ひとりで転職活動をするよりも安心感がありますし、最短距離で内定に近付けると思いますよ。

転職市場で戦うためには、あなたの「適性」を見極めることが欠かせません。

エージェントはカウンセリングを通じて、あなただけの「強み」を見出してくれます。その結果、あなたにマッチする優良な非公開求人にたどり着くことが出来るのです。

転職市場の難易度は高いですが、優秀なエージェントを味方につければ、成功率は急上昇します。

一人で転職にトライするよりも、うまくいく確率がはるかに高くなるということを覚えておきましょう。

自信がなくても大丈夫!

転職にチャレンジするサラリーマン

「自分には面接で話せることがない、職務経歴書に書くことがない。」と不安になった方もいるかもしれません。そんなときこそエージェントの出番です。

他人の優れた点を見つけるのが、転職エージェントの得意技です。自分では取るに足らないと思っていたことでも、他業種では高く評価されるかもしれないのです。

自分に自信がない人でも、安心して登録してみてください。思わぬ職業とのマッチングも、転職の醍醐味です。

まずはカウンセリングで方向性を決めよう

転職エージェントを利用するサラリーマン

エージェントサービスに登録すると、まず面談を行うことになります。ここで気になることを相談することができます。希望する業界、希望する条件、キャリアの振り返りなど、じっくりとカウンセリングしてもらいましょう。

カウンセリングでは、嘘を付くことなく丁寧な応答を心がけましょう。「転職の強い意志」を見せることも忘れないでくださいね。そうすればエージェントもあなたの優先順位を上げてくれます。

また、職務経歴書なども添削してもらえますので、恥ずかしがらずにアドバイスをもらってください。

仕事が忙しくても大丈夫

転職で人生を変えよう

さらに、企業とのやりとりなどもエージェントが行ってくれますので、面倒な作業に時間を取られることがありません。企業とのやり取りがおっくうな人にとって、ありがたいシステムです。

普段の仕事が忙しくても、エージェントがサポートしてくれる。この点が転職エージェントの大きな強みです。

エージェントは情報を持っているので、的確なアドバイスをくれる

エージェントは「どの企業の労働環境が良いか」「どの会社の待遇がいいか」「どんな人が転職を成功させているのか」といった有益な情報を持っています。

それだけではなく「この企業は、○○ができる人に内定を出している」「この企業は、○○という人材を求めている」といった貴重なアドバイスをしてくれますので、ぜひ参考にしてください。

さらに過去の面接で聞かれた質問例などを使って実践的な模擬面接を実施してくれますので、こちらも参考にしましょうね。

非公開求人を活用しよう

非公開求人を活用しよう

転職エージェントの最大の強みが「非公開求人」という普通に検索してもヒットしない求人案件です。

企業が採用コストを抑えるために、あえて非公開にしているケースが多く、優良な求人が多いのが特徴です。ぜひ積極的に紹介してもらいましょう。

転職エージェントはいくつかのサービスがありますが、エージェントの質が高い『マイナビ』と『DODA』をおすすめしています。

【公式】マイナビジョブ20'sに登録する

【公式】DODAで無料カウンセリングを受けてみる

それぞれ業界最大手の企業が運営しているため、転職初心者の方でもとっつきやすく、安心感のあるブランドです。それぞれ非公開求人が大多数を占めているのも嬉しいところですね。

上記の公式サイトから、希望する業界などを入力するだけで、エージェントから連絡が届きますので、まずは登録だけでもしておくとよいでしょう。

入力は5分もあれば完了します。

有給休暇を5日間、確実に取得することが権利になったのは嬉しいね。

あなたの会社がその権利を使わせてくれないなら、思い切って転職してみよう。違法がまかり通る会社では、結局、長く働くことはできないよ。