【フォールス・エコノミー】日本にはびこる不合理な経済【不経済】

倒れるサラリーマン キャリア

私は日本が大好きです。日本は世界で一番良い国だと思っています。

しかし、日本で私が一番がっかりするのは、英語では フォールス・エコノミーと呼ばれているものです。

本当にこのコンセプトを表す言葉は日本にはないと思います。これには驚きました。

こういうことを無くそうと思えば、それが悪いことだと分かるように名前を付けなければなりません。

フォールス・エコノミーはとても簡単なコンセプトです。

お金を節約するために人や組織が行うことで、逆に最終的な結果は、お金は節約されず、多くの場合、実際には無駄であるということです。

毎日私は日本でこれについての多くの例を見たり読んだりしています。ここではいくつかの例を示します。

空調。最近日本では、電力を節約するために、企業が空調(電車やオフィスで)をオフにするのが流行っています。

しかし実際にはより多くの電気が(少なくとも顧客によって)使用される可能性が非常に高いのです。

(汗をかくと)服をより頻繁にクリーニングしなければなりませんし、より頻繁にシャワーを浴びたり、より多くの冷たい飲み物を飲むはめになるからです。

多くの企業では、労働時間が長すぎて従業員は疲れますし、疲れて悲惨な間違いを犯したり、良い仕事をする意欲が亡くなってしまう危険性について考えたことはありますか?

または、従業員が病気になった場合のコストを考慮しましたか?

小売店の外、特に店やレストランは、しばしば汚れていて、修理の状態が悪い。これは、日本最大級のレストランチェーンでもよく見られます。 (それはすべてのレストランチェーンではありませんが、他の多くのレストランは一貫してきれいな外壁を持っています)。

多くの企業がオフィスの古い機器を使い続けてお金を節約しようとしますが、遅くて調子の悪い機器がもたらすすべての遅延のコストを計算したことはありますか?

多くの企業は古いオフィスビルを維持していますが、クライアントにどのように見えるのかを考えましたかクライアントはすぐに破産するのではないか、製品やサービスに悪影響を及ぼすのではないかと疑問に思うかもしれません)。そういう古いビルで働くことを従業員どう思うでしょうか?

紙をリサイクルして節約しようとする企業もあれば、逆に紙をリサイクルするために必要なエネルギーや化学物質のコスト、または同じコピー用紙を2回使用する際のセキュリティリスクに配慮する企業もあります。

赤ちゃんに再使用可能なおむつを使用しようとする人もいますが、おむつや化学薬品の使用によるエネルギー消費は、おそらく使い捨ておむつ以上に環境に悪影響を及ぼします。

一部の病院は病棟を適切に清掃しませんが、患者が抗生物質耐性感染症に罹患した場合や、特に患者が病院を訴える場合などの、余分な費用を考慮していますか?

このような例は、まだまだ挙げることができます。

なぜ日本でこれが問題になるのでしょうか?

多くの理由がありますが、いくつか挙げてみます:

日本で何かをしているように見えることは、しばしば実際に効果を上げるよりも重要と考えられています。

批判と不平は、日本では悪いマナーとみなされます。日本人はしばしば否定的な意見を秘密にしている。 (もちろんこれは他の国の多くの状況でも起こります)

従業員はコストの見直しを義務付けられていますが、会社や組織の改善についての提案することはありません。

出典:https://jp.quora.com/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6%E6%9C%80%E3%82%82%E5%AB%8C%E3%81%84%E3%81%AA%E3%81%93%E3%81%A8%E3%81%AF%E4%BD%95%E3%81%A7%E3%81%99%E3%81%8B より一部抜粋

バートレット=クリスさんという方の意見なのですが、日本の悪いところをズバリ言い当てていますね。 

イギリス人の方でしょうか。するどい洞察力ですよね。

ここでバートレット=クリスさんが提示している「フォールス・エコノミー」(false economy)とは、日本語で言い換えるなら、「不経済」とか「偽の経済」といったところでしょうか。

もっと俗っぽい言い方をするなら「安物買いの銭失い」みたいなニュアンスの言葉もしっくりきますね。

「本末転倒」とか「木を見て森を見ず」とか、そういう意味合いかな、と思います。

あなたの会社でもフォールス・エコノミーはありませんか?

フォールス・エコノミー

28度設定では暑すぎて、節約どころか、作業に集中できなくなる

よくあるケースでいえば「冷房28度」キャンペーンがわかりやすいですね。

冷房を28度に設定することで、組織としては電力を節約しているつもりなのですが、従業員に疲労が蓄積しているということはよくありますよね。

結果として従業員の労働パフォーマンスが下がってしまうなら、冷房の28度設定は全くの無駄だったということです。

フォールス・エコノミー

階段で疲弊してしまっては意味がない

似たようなケースで「エレベーターを使わずに階段を使おう」というキャンペーンも同じです。

エレベーターの使用を禁止することで、一見すると、電力の消費量を抑えられるような気がします。

しかし、従業員が階段の上り下りで疲弊してしまうのなら、これもまた無駄な取り組みですよね。

日本企業が大好きな見かけだけの「やっている感」を演出するキャンペーンは、典型的なフォールス・エコノミーと言えるのではないでしょうか。

バートレット=クリスさんも指摘していますが日本では「何かをしているように見えることは、しばしば実際に効果を上げるよりも重要」という風潮があります。

いや、本当に耳が痛いですね。

「日本では何かをしているように見えることが大事。」

お役所など、公務員なんかは特にこの傾向が強いですね。政治の現場でも、こういった考えは重視されているように思います。

●周りにどう見えているかが大事。

●努力している姿勢を見せることが大事。

●それに気づいても、批判することは良しとされない。

長いものに巻かれる文化・空気を読む文化・出る杭は打たれる文化が、このような凶悪で不毛な精神論を生み出しているのです。

 

節約しているようで、トータルで見ると無駄な事柄ってほんとに多いよ。

 

昔からやっていることだから、とか、みんなやっていることだから、とか。

 

目先の利益や外面だけを気にして、経営者が暴走するケースをどれだけニュースで目にしてきたことか。

 

しかも無駄なことだと分かっていても、誰もそれを指摘できない空気もあるよね。

 

家庭の中でも現れるフォールス・エコノミー

ちょっとした質問です。

あなたはiPhoneを愛用しているとします。
(アンドロイドユーザーの方は、アンドロイドに置き換えて想像してください)

ある日突然、iPhoneの充電ケーブルが壊れてしまいました。

さあ、あなたは次のうち、どちらの行動を選びますか?

①表参道のアップルストアに行き、正規品の充電ケーブル(1800円)を購入する。

②近所の100円ショップに行き、廉価版の充電ケーブル(100円)を購入する。

本質的には、フォールス・エコノミーとは②を選ぶことです。

長期的に見れば、アップルストアで購入した正規品のほうが安心です。でも、ついつい100円ショップで購入してしまいますよね。

長期的に見ればきっと①のほうが経済的ですよね。

※ただし、これは極端な例です。100円ショップの最近の商品は本当に質が良いので、そんなに簡単には壊れません。この場合、②を選ぶほうが合理的かもしれません。

見せかけの合理性に消耗していませんか

こういった「やっている感」が大事にされる日本社会だからこそ、「サービス残業」や「無駄な会議」や「くだらないマナー」が減らないのです。

そりゃあ日本人の労働生産性は上がらないですよ。見かけばかり重視する根性論、先送り体質、コスト感覚の欠如など、わけのわからない精神性がはびこっているのですから。

あなたの会社も見せかけだけのコスト削減や慣例がありませんか?

●見栄えが良いからというふんわりした理由で、手書きにこだわっている業務はありませんか?

●起動に時間のかかる古いOSをずっと使い続けていませんか?

●新しい機械を導入したのに、誰も使っていないなんてことはありませんか?

●外部委託する手間を惜しんで、社員がむだに疲弊するような業務はありませんか?

●地域貢献活動という名目で、社員が参加を強制される清掃活動はありませんか?

●よくわからないままペットボトルのフタを回収していませんか?

大局的に見れば無駄なのに、誰もそれを指摘しようとしない。

だいたいは経営者が強権的で知識不足だから、このようなことが起きるのです。

そういった組織の中では、どんなにくだらないルールでも真正面から批判することは許されません。社員は、ただ従うしか無いのです。

そんな職場で働いているようなら、きっと生活全般の満足度も低いことと思います。

ぜひこの好景気のうちに転職し、ホワイト企業に乗り換えてください。

 

腐った組織を内側から変革することは至難のわざだよ。そんなことをするよりも、さっさと高待遇の会社に転職するほうが、今の時代なら簡単だね。

 

人生の方向修正は早めにしないと手遅れになるよ。